交通事故で罰金30万円
顛末を備忘録として記録しておきます。
<A-ONE>

5月某日

当方が信号無視して交差点に進入。当方右側面に相手方自動車が衝突。
当方右後タイヤハウス付近損傷(自走可能)。相手方全面小破(ラジエター損傷のため自走不可)。
対物扱いで有るため、事故処理は交番勤務の警察官が対応。

翌日

被害者宅に謝罪に出向く。この際「お金の話はしないでください」と保険会社から忠告を受ける。
首の具合が悪いので、診断書を警察に提出し「人身扱い」にするとのこと。

示談交渉は保険会社に任せますが、人として謝罪は必要です。相手に迷惑を掛けたのですから。

保険会社より連絡があり、被害者は事故した車は修理して乗りたくないとのこと。それは、ご自由にどうぞです。
車は時価ですのでゴネても新車にはなりません。例えば、時価30万円の車の修理代が40万円掛かった場合、
30万円までしか保険会社は払いません。私は特約に入っていたので、車の代金+50万円までは代金が支払われる様でしたが。

5月下旬

物損傷害に関する示談が成立。

5月下旬

当方の車の修理は車両保険にて対応。
5月下旬には修理が終わりまして、保険会社から代金が支払われました。

6月上旬

人身事故扱いとなったため、本署の交通課が改めて現場検証をしたい旨の電話が有る。
翌週の都合の良い時間に、現場で待ち合わせることにしました。
当然被害者も現場検証に来ていましたが、検証自体は個別対応です。
改めて、本署で事情聴取をするので、日時の連絡は追って電話するので待っていてくださいとのこと。

持ち物:特になし、現場での本人確認もなし

1ヶ月近く何も進展していなかったのは、本署の管轄が広く、またGWで有ったため事故処理の書類が貯まっていたため。
本署に来てもらうのも2週間程度先になるそうで、当方の仕事が終わってからで良いそうです。警察官も昼は外で現場検証、夜は残業で
書類の処理なので、時間外は一向に構わないようでした。。。。

6月下旬

本署に出頭し約1時間取り調べ室で、事情聴取を受ける。ただ取調室のドアは開放状態で、
交通課員が仕事をしている様子は丸見えでした。
途中暑くなって扇風機を回してくれるなど、気をつかっていただきました。
現場見取り図が未だに手書きで、車の形等を簡単に掛けるよう専用のテンプレートが有ることが新鮮。
調書もひな形形式で、言葉を埋めていく感じで作成出来ます。間隔が空いてしまうところは、横線で
埋めていきます。(被疑者が調書にサインした後、改ざんしないようにするためと思われます)。
行政処分のための公安委員会への弁明書みたいなものを自筆で書き、捺印しました。

持ち物:運転免許証、認印

事故当日にも調書を作成していますが、新たに作成し直しました。確かに「自動車運転過失傷害」という犯罪では有りますが、
被害者の怪我の程度は小さく、この程度の事故件数はかなり多いかと思います。
警察官からは、行政処分(いわゆる違反点数)は公安委員会、刑事処分は検察庁が行うため、両方とも書類の量が警察では
把握できないので時期は不明。今までの例では遅くても行政処分が2ヶ月、刑事処分が半年とのこと。

7月中旬

自動車安全運転センターより「累積点数通知書」が届きました。これは、交通違反などの点数の合計が、
運転免許の停止処分点数に近くなった場合に届くようです。
今回の事故で頂戴した点数は、「5点」です。これは、「信号無視」の2点と「専らの原因で治療期間15日
未満の軽傷事故又は建造物損壊に係る交通事故」の3点の合計です。

案外事務処理が早いので驚きました。点数はこちらのサイトなどで事前に確認していた通りのものでした。
とりあえず、運転免許停止処分者講習は免れました。休暇1日、講習手数料1万数千円、往復公共交通機関を利用しての
運転免許センターまでの道のりを考えると、いっそう交通違反に気をつけた運転を心がけます。

7月下旬

検察庁の捜査官から呼び出しを受けました。呼び出し状はこちら

個人的には、要件は一番最初に伝えるべき事ではないかと思うのですが、、、、

保険会社より連絡があり、被害者1人と示談が成立した旨の連絡を受けました。
検察の取り調べが間近に迫っていたため、示談書を速達で送付してもらいました。

7月下旬

検察庁に行ってきました。受付(オープンではなく、30cm四方の硝子引戸越し)に呼び出し状を提出すると、
担当捜査官が迎えに来るので、2階の待合室で待っているようにとのこと。
2階に行くと、長椅子が4列ほど並べられた部屋で、奥に元喫煙スペースが有りました。
役所ですから、喫煙スペースは室外に設置される様になったため廃止された空間になっていました。
朝一だったため、待合にいるのは自分一人でした。エアコンの電源は入って無く、付けて良いものやら
多少薄暗い中待っていました。
呼び出し時間の20分前に付いてしまいましたので、捜査官の都合時間まで待つつもりでいましたが、
思いの外早く迎えにきました。

それなりに早く行けば、早く終わるだろうとの期待があり、早めに出頭しました。
遅刻するより、心証を良くした方がよろしいかとの判断もありました。

取調室は、30m2位の部屋をパーティションで区切り2人で使用していました。部屋は廊下沿いに10部屋
程度有ったでしょうか。2人の間にはコピー機が有りますが、2人の専用機ではなく全員の共用の様です。
(取調中にほかの部屋の人が断りもなく使っていました。)

検察官用の事務机の前にテーブルを隣接してあり、パイプ椅子が2つ置いてあります。
取り調べ自体は、
「被害者が提出した、2週間の怪我の診断書の原因はあなた(私のこと)に有りますね」
が印象に残っています。素直に「はい」です。(ここで、「違います」となったらどうなるのでしょう?)
あとは、警察官が作った書類、現場見取り図に関しての再確認が主です。
(検察官は現場を知らないし、内容については書類に書いてある事しかわからないでしょうから。
実際、地名の読み方を間違えていました。)

   

エアコンの無い待合室に居たためと、役所なのでエアコンが効いていない部屋であるため、
汗を拭き拭き聴取を受けていたところ、「持参した飲み物が有れば飲んでください」
「エアコンの温度は下げられないので申し訳ない」など気を遣っていただきました。

   

取り調べ事態は、1時間弱で終了し、被害者1人との示談が成立していましたので、
示談書を提出しました。(検察官がコピーをとりました。)
その後、「謝罪には行ったか」「菓子折りは持参したか」などを聞かれました。
それから、30分程度かけて検察官が調書を作成し(途中内容について再確認しながら)
作成印刷されたものを渡され、読み合わせを行いました。その際間違えているところは、
パソコンで修正するのではなく、印刷されたものに手書きで修正していました。
最後に間違いが無いので、調書の最終行のすぐ下にサイン(後で書き加えを防ぐためと思います)
をし、全ページに捺印をしました。
最後に裁判の方法の説明です。 正式にするかどうかです。(まあ、これくらいの交通事故でよほどの
ことが無い限り正式に行う人はいないでしょう。ちなみに略式裁判とは言ず、略式手続が本当の呼び方の様です。)
当然、略式命令で結構ですと伝えたら、用意?してある裁判用書類に住所(正式に)と氏名を書き捺印
しました。
罰金についての説明も有りました。罰金は裁判官が判例から公平に決定するとのこと。
検察官は、いままでの経験から、「10〜50万円の間でしょう」と言ってました。
略式命令は裁判所から、その2・3日後に検察から振り込み書が届き、命令から14日以内に
納付なので、納める期間は実質10日位しかなく、また一括納付ができないなら、検察の罰金課?に
相談してくださいと、丁寧な説明を受けました。
終了後は、検察官が出口がわかりやすい所まで送ってくれました。
(建物が増築であるため中は複雑でした。)

続く